これから家を建てるのに絶対に知っていたほうがいい事。 「資産価値の高い家づくり22の知識」
2015/05/25
R+houseの工務店に訪問したとき、「資産価値の高い家づくり22の知識」という本を頂いた。
R+houseの勉強会に参加させてもらったのだが、この本に基づいた内容だったと思う。一応、この本を完読していたので勉強会は分かりやすかった。
これからの家づくりに参考になる内容なので一部ですが紹介したいと思います。
家の資産価値と家づくりのムダを知る
30年で建て替える日本の常識を捨てる
現在の日本の家は30年で建て替えるのが、常識になっている。
数十年の住宅ローンの負債と交換で、やっと手に入れることのできる「資産」です。
ところが日本の住宅はほとんどの場合、わずか30年でその資産価値を失ってしまいます。
理由1. 新築住宅の価格の中に大きな割合で無駄なコストが入っている。
流通コスト、多種他品目の建築部材を利用する現場、非効率がまかり通る工期や工賃などが、資産価値に上乗せされている。
理由2. 古くなったら建て替えればいいという考え。
耐久性をおざなりにし、短期的な快適さだけを追求した住宅は経年劣化が激しい。
エネルギー効率の悪い住宅では光熱費などのランニングコストがかかる。
理由 3. おざなりの断熱施工で、木造住宅の寿命を縮めてしまう。
30年経つと家の基礎や構造部分が修復不可能なほどに傷んでしまうのが日本の住宅では当たり前という認識。
credit: Taylan Soytürk via FindCC
この本に書いてあるが、日本の建築技術は非常に高く、ビルや高層マンションなどの建設においては世界トップクラスを誇っているのに、それにもかかわらず、家に対する基準だけが戦後そのままというのはおかしな話だ。
これから建てるべき家は、長く住み続けられる資産価値の高い家だろう。
住宅を資産にする3つのポイント
家の将来価値を決定する耐久性と耐震性
世代を超えて長く住み続けられる家には、耐久性や耐震性は不可欠。
家の現在価値を決定する性能
夏は涼しく、冬は暖かい暮らしやすい機密性・断熱性と優れた省エネルギー性。
家の将来価値を残すためのメンテナンス費用の軽減
家の資産価値を維持するためにはメンテナンスが必要不可欠。
建築当初から、将来的なメンテナンスのコストに配慮した家づくりで対応する。
credit: Hee-yoon Yang via FindCC
高性能部材が資産価値の低下を防ぐ
建設時の資産価値を維持できる家を志向するなら、性能の高い部材の使用は不可欠。
性能の高さを追求すれば、その分、部材費が高くなってしまうのは仕方のないことです。
価格の3割はムダな流通コストで占められている
日本の住宅はムダにお金がかかり過ぎてる。
ほかの先進国一般と比べ、日本では材料費=部材の値段が問題といえる。
ヨーロッパなどでは住宅メーカーが提示する部材の最終価格は、その部材の工場出荷時の1.4〜1.6倍。
アメリカでは一律約1.3倍程度。
ところが日本では、2〜3倍程度が普通になっている。
もちろん、日本の住宅材料が高騰してしまうのには、理由がある。
それは、流通過程で数多くの中継ぎの手を経由するからである。
しかし、ITの普及にともなって、工務店も日本国内の部材メーカーから直接商品を購入できる時代です。
住宅メーカーや工務店のなかには、国内外を含め部材を生産メーカーから直接仕入れる取組を始めるところもでてきた。コストのかかりすぎる材料費を、受け入れなければならない理由はもはやないといって良いでしょう。
かなりざっくりに書きましたが、ここまでが第一章です。
ここまでの内容だけで、僕のなかでは、住宅メーカーを選ぶ基準ができました。
残りの章ももちろん参考になります。僕のなかで第二章はとくに。
これからマイホームを建てたいと思う人におすすめの本です。
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